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2026.10.20お役立ち情報

【コラム】軽量鉄骨造 vs 木造

「取引が増えて、今の倉庫では荷物が入りきらない…」
「新しい機械を設置するために、工場を建てたい!」
「今の事務所が古くなってきたので建て替えたい!」

建物を建てる際、最初に迷うのが建物の構造です。

倉庫や工場、事務所の構造は、主に「木造」「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」から選びます。
中でも中小規模の倉庫・工場・事務所で比べられやすいのが、

です。

今回は、石川県・富山県で倉庫や工場、事務所の新築を考えている経営者の方に向けて、二つの構造を5つの点で比べます。雪や湿気が多い北陸ならではの注意点もまとめました。
「自社の建物にはどちらが合うのか」を判断する材料にしてください。

軽量鉄骨造と木造の基本的な違い

一番の違いは、建物の骨組み(柱や梁)に使う材料です。
軽量鉄骨造は厚さ6mm未満の鋼材を、木造は木材を使います。

軽量鉄骨造は、工場で加工した部材を現場で組み立てるため、仕上がりの品質が安定しやすいのが特徴です。木造は材料が軽く、小さな建物なら費用を抑えやすいのが強みです。

どちらが優れているかではなく、「何を保管し、どう使う建物か」で向き不向きがあります。

倉庫・工場で比べる軽量鉄骨造と木造の5つの違い

まずは5つの違いを一覧で確認しましょう。

物置程度の小さな建物なら、材料が安く基礎も小さく済む木造のほうが費用を抑えやすい傾向があります。

一方、倉庫や工場では「広さ」と「高さ」が求められます。木造でこれを実現するには太い梁や特別な工法が必要になり、規模が大きいほど木造との費用差は縮まります。

大切なのは、建築費だけでなく、修繕費や使える年数も含めた「トータルの費用」で比べることです。同じ広さ・同じ使い方で両方の見積もりを取ると、判断しやすくなります。

倉庫や工場の使いやすさは、柱の数で大きく変わります。柱が多いと、棚を並べにくくなったり、フォークリフトが大回りしたりする原因になります。

軽量鉄骨造は木造よりも強い鋼材を使うため、柱の間隔を広く取りやすく、広い作業スペースを確保しやすいのが強みです。大きなシャッターや高い天井にも対応しやすくなります。

さらに広い柱のない空間や、天井クレーンが必要な場合は、重量鉄骨造も候補になります。

法定耐用年数とは、税金の計算で建物の費用を何年かけて経費にするか(減価償却)を決めた年数です。国税庁の耐用年数表では、工場・倉庫(一般用)は次のように定められています。

出典:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」

軽量鉄骨造は使う鋼材の厚さによって年数が変わるため、見積もりの段階で鋼材の厚さを確認しておくと安心です。

なお、法定耐用年数は「建物が使える年数」ではありません。実際に何年使えるかは、施工の質とその後の手入れで大きく変わります。税金面の扱いは、顧問の税理士にも確認しましょう。

石川・富山は雪が多く、一年を通して湿気も高い地域です。どちらの構造でも、地域の積雪量に合わせた強さの計算が前提になります。

  • 【軽量鉄骨造】:鋼材は強さのばらつきが少なく、屋根の雪の重さに備えた設計がしやすい構造です。ただし、さびや結露への対策が欠かせません。
  • 【木造】:湿気による腐れや、シロアリへの対策が必要です。雪の重さに備えて、梁を太くするなどの工夫も求められます。

軽量鉄骨造は、工場で加工した規格品の部材を現場で組み立てます。そのため工期が読みやすく、稼働開始日から逆算した計画を立てやすいのが特徴です。

また、最初の設計で「将来どちらに広げるか」を決めておくと、事業が伸びたときの増築も進めやすくなります。木造も小規模なら工期を短くできますが、広い建物では設計や施工に時間がかかることがあります。

石川・富山で軽量鉄骨造の倉庫・工場・事務所を建てる前に確認したい4つのこと

北陸では、構造選びと同じくらい「雪」と「湿気」への備えが大切です。計画の前に次の4点を確認しておきましょう。

建物は、地域ごとに決められた積雪量に耐えられるように設計します。石川・富山は、全国でも積雪量の基準が大きい地域です。

  • 富山県:富山市・高岡市を除く県全域が「多雪区域」。積雪量の基準は1.5m以上(標高により2.0m・2.5m以上)
  • 石川県:県が定める区域では1m〜2m以上(市町や地区ごとに異なる)

出典:富山県建築基準法施行細則、石川県「垂直積雪量」

金沢市や富山市など、市が独自に基準を定めている場合もあります。土地が決まったら、まずその場所の積雪量を確認しましょう。

冬の寒さと屋内の温度差で、屋根や壁の裏に水滴がつく「結露」が起きやすくなります。結露は、保管している商品のばけや機械のさびの原因にもなります。

断熱材や換気の計画、鋼材のさび止め塗装などを、最初の見積もりに含めておくことが大切です。海に近い土地では、塩害への対策も検討しましょう。

屋根から落ちた雪がシャッターの前にたまると、朝から荷物の出し入れができません。屋根の向きや形、出入口の位置を、雪の落ちる方向と合わせて計画しましょう。

敷地内に、雪を寄せておくスペースを確保しておくと、冬場もトラックがスムーズに出入りできます。

土地には「用途地域」が決められており、場所によっては倉庫や工場を建てられない、または大きさが制限されることがあります。火事に備えた規制がある地域では、燃えにくい構造が求められる場合もあります。

土地を購入する前や、構造を決める前に確認しておくと、計画のやり直しを防げます。

【用途別】軽量鉄骨造と木造の選び方

迷ったときは、「何を置き、どう使うか」から考えると結論が出やすくなります。

事業拡大に向けた倉庫・工場であれば、使いやすさと費用のバランスが取りやすいのは軽量鉄骨造です。
ただし、敷地や保管物によって最適な構造は変わるため、複数の構造で比べられる会社に相談すると安心です。

軽量鉄骨造の倉庫・工場に関するよくある質問

法定耐用年数(工場・倉庫用)は、鋼材の厚さにより17〜31年です。ただしこれは税金計算のための年数です。定期的に外壁や屋根を手入れすれば、それ以上の期間使い続けることも可能です。

小さな建物では木造が安くなることが多いです。一方、広さや天井の高さが必要な倉庫・工場では差が縮まります。同じ条件で両方の見積もりを取り、比べるのが確実です。

大丈夫です。その地域の積雪量に合わせて強さを計算し、設計すれば対応できます。石川・富山での施工実績がある会社に相談すると安心です。

使う鋼材の厚さの違いです。厚さ6mm未満が軽量鉄骨、厚さ6mm以上が重量鉄骨です。重量鉄骨は、天井クレーン付きの工場や大きな物流倉庫に使われます。

まとめ:石川・富山の倉庫・工場は「使い方」と「雪」で構造を選ぶ

軽量鉄骨造と木造には、それぞれ向いている建物があります。判断のポイントを振り返りましょう。

  • 小さな物置・休憩所なら、費用を抑えやすい木造も候補になる
  • フォークリフトやトラックが出入りする倉庫・工場なら、柱が少なく広い空間をつくりやすい軽量鉄骨造が向いている
  • 法定耐用年数(工場・倉庫用)は木須15年、鉄骨造は鋼材の厚さにより17〜31年
  • 石川・富山では、どちらの構造でも積雪量に合わせた設計と、さび・結露の対策が欠かせない

建築費だけで決めず、「何年使うか」「将来増築するか」まで含めて考えることが、後悔しない倉庫・工場づくりの近道です。

呉羽産業では、石川県・富山県を中心に、軽量鉄骨造による倉庫、工場、作業所、農業用倉庫、事務所などの設計・施工を行っています。

敷地や用途によっては、重量鉄骨造を含めた構造のご提案も可能です。

土地の形状、保管物、機械設備、搬入出動線、ご予算などをお伺いし、事業内容に合った建築プランをご提案します。

「自社の敷地に建築できるか知りたい」

「軽量鉄骨と重量鉄骨のどちらがよいか分からない」

「まずはおおよその建築費を知りたい」